蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

20170509013806

長い旅の途中に、大きな味方でいてくれる存在

長い付き合いというがどのくらいの年月を指すのかはわからない。しかし長いことほどよき距離で付き合ってもらっている、と感じる間柄の友人はいる。べったり一緒にいるわけではないけれど、ふとした折に話したくなったり、頼りたくなったり、そういう類の人だ。

自分の人生のステージが変わったな、と思う時期には必ずおしゃべりできている気がする。ニュートラルでまっすぐな意見をくれる人は、本当に貴重な存在だ。そんな人とお互いの好物をつつき合いながら語るのは楽しい。

ふと、以前話したことを思い出して記事を読み返してみた。驚くことに、その会話を交わしてから10年以上経っていた。今でも話すことはあんまり変わっていないなぁなんて思いながら、それでも私達を取り巻く状況はまったく変わっているんだな、などと思う。

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引用した内容に限らず、私が長い期間ゆっくりと取り組んできたことに対して、要所要所で感想やフィードバックや示唆に富んだ言葉をもらってきた。長い長い旅の途中、羽根を休めるような感覚で。またこの先の旅路をゆくために背中を押してもらうような感覚で。

自分はこれから先、何をどんなふうに整備したりしなかったりするのだろう。時代の流れの中であれやこれやと試してみないとわからないよね。

あの時こんなふうに思っていた。様々なことを整備したりしなかったりしながら、ここまで来た。あの頃には想像もできなかった時代の流れとうねりを経て、それでも行く先を見失わずに来られたのは、彼女をはじめとした「大きな味方でいてくれる存在」に恵まれてきたからだと思う。

実際のところ、私は恵まれているのだ。そのことを忘れてはならない。それに甘えすぎることなく、でも時々は甘えて、とにかく自分の脚でしっかり立っていたいものだ。

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