蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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WIP: ワークショップとコンテキストの話

この記事はワークショップデザイン Advent Calendar 2018 - Adventar 18日目のエントリーです。が、エントリした日付を1日間違えていて、1日遅れの公開になっちゃいました。ごめんなさい。

先日『自分の専門性とファシリテーションのコンビネーションを整理する』という記事を書いたのだけれど、最近はワークショップのプログラムデザインよりもファシリテーションの在りかたみたいなことを考える機会のほうが増えている。

ファシリテーションのことと同じくらい、後半はコンテキストについて考えていた気がする。昔UX白書の図になぞらえてこんな図を書いたけど、これだけ見るとコンテキストは乗っていない。あの頃からの積み上げで、今はコンテキストについてフォーカスするフェーズに入ったとことなのかもしれない。

自分が普段設計しているワークショップの成り立ち

以前はワークショップはコンテキストそのものである、くらいの雰囲気で捉えていたのだけれど、なんとなくもうちょっと踏み込めるような感じがする。

でも、まだぐっと踏み込むだけの下地はできていない(ように感じている)ので、2018年に触れたコンテキストについての話題をふたつほど挙げて、生煮えのもやもやログを書き残しておきたい。そうすれば未来の自分がなんとかしてくれる気がする。頼むぞ、未来の自分。

ref: Workshops are contextual

この言葉は、先日のMauroのCrafting Servicesというワークショップで示されていた原則のひとつ。原則は3つあって、どれもすてきなので引用。

  1. Workshops are contextual(ワークショップは文脈的)
  2. Plan and prepare and be ready to improvise(計画して、準備して、即興できるように)
  3. Designed tools are the guiding star(デザインされたツールは道しるべ)

Crafting Servicesの様子

まったくそのとおりって感じだし、いつも自分が大事にしていることなので、改めて誰かが言っているのを見るとうれしい。ただし、3つめのデザインされたツールについては以前はもう少し軽く見ていた部分があって、それはCrafting Servicesのレポート記事でも書いた。

テンプレートというビジュアライズされたタンジブルなツールが意味するものは、クリティカルな思考を誘導するフレーミングを的確に準備できているかどうか? という点だろう。サービスデザイナーが考えるツールとして、タンジブルであることは非常に重要かつ自然なポイントなのかもしれない。

つまりコンテキストを存分に意識したうえでクリティカルに持っていくために、デザインされたツールは有効ってこと。ツールを道具と捉えるか環境と捉えるかで設計のしかたも変わってくるかもしれないけど、本質は同じ。プログラムから逆算したツールとして作ることもあるし、環境の一部としてツールを配置することもある。

Mauroが示す原則は、プログラムのデザインとコンテキストについて整理するためにとっても意味があるものだと思っていて、改めてまた考えていきたいなぁと思っている。生煮えながら。文脈的である、だからして、それはつまりどういうことなんだってばよ、というところに自分なりの切り口で踏み込みたいのだ。今のところ生煮えだけど!

ref: The strategies to adopt for powerful context setting

今年はIAF Asia Conference 2018にはじめて参加した。その中でもっとも印象深かったセッションがLoh Teck Kwang氏の『The Secret to Powerful Context Setting』だった。コンテキストについていちばん考えていた時期に、コンテキストをテーマにしたセッションが来た感じ。

The Secret to Powerful Context Settingのグラレコ

先ほどの原則とは違い、プログラムというよりはファシリテーションデザイン的な文脈で語られたセッション。実はこのセッションで語られている「コンテキスト」の意味が私にはなかなか掴みきれなくて、最後までめちゃくちゃ戸惑いながら他の人の話題やアウトプットを見ていた。

そんなこんなでろくにディスカッションにも参加できなかったのだけど、今振り返るとあのセッションで語られていたマイクロコンテキストと環境デザインがニアイコールの意味だったので、混乱していたのだろうなぁとわかる。あの場で出てきた話題やアウトプットは、いつも自分が環境デザインとして(デザインされて当然の領域として)捉えている内容に近いものだった。

コンテキストをセッティングするってどういうこと? というトピックの中では、「ロジカルな理由を超えてエモーショナルな関係性を作る」という話題も出ていた。その部分については腹落ちがあった。これについて異論のある人も少なかろうし、私も理解する。

が、自分なりにワークショップデザイン全体で整理したときに、それがどういう要素として表現され、切り出せるのか。そのあたりがまだまだ踏み込めそうだなと感じる領域なのかもしれない。わかってようでいて、結局どういうことなんだ! というのがぜんぜんわかっていないのかもしれないなぁ。生煮えどころか生なのかも!

特にオチもまとめもなく、ただただ生煮え

生煮えなんです。もやもやと。でも書いておかないとという気持ちがある。

それもこれも、以前話していたはずのことなのに、何を話していたかすっかり忘れていて愕然とする、という事実に気付いたからで…。友人のArthurと去年からずっと「コンテキスト」の話をしていたのだよ。していたはずなのに、ホント何を話してたかぼんやりしてしまっている。

あー、いったい何についてあんなに語っていたんだっけ。たぶん、すでにちょっと踏み込んでいたはずなんだ。なのに書き残しておかなかったばっかりに、忘れてしまった…。

いけない。そんな大事なことをコロッと忘れてしまう。やっぱりどんなことでもログを残しておかなければ…反省。だから生煮えでも書いておこう。今度こそワークショップのコンテキストまわりの何かについてもっと踏み込むために。

この記事はワークショップデザイン Advent Calendar 2018 - Adventar 18日目のエントリーでした。

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