蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

風情と浅ましさと自分の中の矜持

ある冬の話。高めの塀に囲まれた他人のおうちの庭に咲いている花を見た。 てっぺんがちょろっとだけ見えて、きれいだなと思った。風情がある、という表現がぴったりの様子で。よく手入れされていて、愛情がかけられている枝ぶりがわかる。このお宅の方が自分…

高齢者福祉への興味

今は子どもの福祉よりも高齢者福祉に強い興味がある。老い先が短い高齢者よりも子どもの福祉を手厚く、という向きもある。理屈から言っても感情から言っても、なんの反論もない。逆説的ではあるものの、だからこそ高齢者福祉が気になるのだ。 親になれば、子…

歪めずに手渡すこと、受け取ること

対個人として誰かに接する時に必要なものは、抽象論ではなく顔と顔、肌と肌を突き合わせた五感の開放なのかもなと思う。一方、文化や価値観を含むバックグラウンドを語る際に必要なものは、本質やそのエッセンスの抽出と共有なんじゃないかと。 事実だけを見…

表現の脅迫

少し前まで、「表現に脅迫される」という表現に脅迫されていた。 いや、単に自分でそういう言い方をしているだけなんだけど、それにしても脅迫という言葉が相応しいくらいに考えさせられていた。言語化という表現方法を取る時にも、常に表現からの脅迫を受け…

鞄の話

ある鞄屋さんのショールームに行った時、なんとなくつまらない思いをして帰ってきた。好きな工房の鞄なので、楽しみに立ち寄ったのだが。 私は人並み以上に鞄にこだわるタチではない気もする。とはいえ人並み程度にはこだわりがあるので、関心がないタイプで…

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