最近の中で最も「なんでもっと早く読まなかったんだろう」と思わされた書籍、「知の逆転」が本当におもしろかった。そもそもこの本の存在を知らなかったので、やっと出会った感じがある。もし存在を知っていたら、たぶんその時にすぐ読んでいたはず。
なぜならば、この書籍中に登場する人物たちが超豪華だから。並の豪華さじゃない。
- 「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンド氏
- 現代言語学の父と称されるノーム・チョムスキー氏
- 「レナードの朝」のオリバー・サックス氏
- 人工知能の父と呼ばれるマービン・ミンスキー氏
- アカマイ・テクノロジーズで知られる数学者トム・レイトン氏
- DNAのらせん構造を発見したジェームズ・ワトソン氏
それこそ飛ぶような勢いで読んだ。おもしろくておもしろくて。現代最高の知性と言われる6人のお話は、はじめから終わりまで、それこそ行間までもがおもしろい。彼らに共通するのは真実を追い求める姿勢。立場や思想は違えど、いや、むしろ違うからこそくっきりを見えてくるその共通点。
はー、久しぶりに本を読んで興奮した。わくわくすることはたくさんあるし、もちろんどんな本もおもしろく読むのだけれど、段違いの興奮。示唆に富む言葉であふれたこの本を、きっと繰り返し読むことになりそうだなと思っている。
ただ、実は自分でもわかっていないことがひとつある。私はいったいこの本の内容のどこをおもしろいと感じ、なぜおもしろいと感じるのか。興奮を覚えるほどおもしろさを感じたのに、まだうまく掴めず、言語化できないのだ。
この本と長い付き合いをしていく中で、見つめてみたいことのひとつだなぁ。それもまた楽しみのうちなんだなぁ。