蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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「ヤマケン展2014 - 長テーブルから生まれたこどもたち」に行ってきた

先日、ヤマケン展2014にお邪魔してきた。昨年度のヤマケン展もとても素晴らしかったので、行く前から楽しみにしていた。あいにく参加したかったワークショップには間に合わず、残念。

デザイン「や」

気になったものや素敵なものばかりで、すべてを紹介したいぐらいだけど、本当にどれも素敵だったのでキリがない。特に自分の興味を引いたものを2つ取り上げたい。

難民文化の体験ギフト

難民として生活している方々の多様な文化を紹介するというもの。食文化を体験する入口としてお弁当を用いることで、段階的に興味を深めていけるような仕組み。絵本化して子どもたちに読んでもらい、さらには物語の主人公に実際に会いに行くという体験の設計。「会いに行く」という動機づけと、そのハードルを下げる招待チケットが素晴らしいと思った。

難民のふるさとメニューのお弁当、ヌエヌエチョウさんのおはなし絵本、絵本に同梱されている、お店への招待チケット

Shagai(シャガイ)

シャガイというのは羊のくるぶしの骨のことだそうで、そのシャガイを使ってモンゴルの伝統的な遊びをしよう、というもの。モンゴル文化に興味があるので、とても惹かれた。

遊びとして身近に置くことで、他者の文化に触れられる状況というのがいい。また、このためだけに作られたツールなのではなくて、モンゴルと日本どちらのの文化をも投影しているという存在感が好き。

Shagaiの展示ポスター、Shagai実物の展示、パッケージの展示

「日本のおもてなし文化を活用するデザイン提案」とのことなのだけど、実は私には「おもてなし」が出てくる文脈が見えなかった。風呂敷を使うこと=おもてなし? ってことなのかな???

とても刺激的だった

産学公連携の研究がどんなふうに進んでいて/どんな試みがあって/どんな若者が関わっているのか、もっともっと多くの事例を見られる場所があればいいのに、と思う。きっともっと一般のフィードバックがあった方がいいだろうにな、とも思うし。

幸いほんの少しでもこうして触れられる場所があるから、新たな刺激をもらうことができる。いつも素敵な機会をいただいてありがとうございます。

また季節が巡ってくるまで、私も負けないくらい成長したいな!

ヤマケン展の様子


参考URL

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