蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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ワークショップβと称した会を開催した

2013年10月下旬、ワークショップβと称した謎の会を主催した。

Facebookで女性限定シークレットで招待をしており、あんまり集まらないだろうと予想していたところ、たくさん参加表明をいただいた。かつ、ほとんどの方がキャンセルせずに参加してくれた。こんな無茶苦茶な謎の会に参加してくださって、ありがとうございます。

ワークショップβの中身

今回のテーマはパーソナルキャンパス。パーソナルキャンパスはひとりひとりを見つめるためのフレームワークだけれど、その先には社会がある。一見関係がなさそうな遊びを通して、それに気付いてもらえたら嬉しい。というテーマの元にプログラムを組み立ててみた。

実際のワークの様子

事前準備不足があって、当日の環境デザインが一切できなくなってしまい、想定していたアイスブレイクが何ひとつできなかった。アンケートでもアイスブレイクタイムへの戸惑いの声がいくつか挙がっていて、まぁそうだよねと思った。次回は同じ失敗はしないようにしたい。

しかし、みんな大人なので、結構な無茶ぶりにも戸惑いながら一生懸命取り組んでくれていた。3班に分けての架空の街づくりワークは、作品にも進め方にもそれぞれのチームの個性が出て楽しかった。

秘境ジャングルの街の班、ワーク中の様子

以下は街づくりワークの作品たち。それぞれ、

「秘境ジャングルの街:悩み=食べ物を手に入れるのが大変」

秘境ジャングルの街、作品

「宇宙基地の街:悩み=ご近所が遠くて子どもが少ない」

宇宙基地の街、作品

「近未来工業地帯の街:悩み=工場のけむりがすごい」

近未来工業地帯の街、作品

という背景で、学校・町役場・家・職場などを配置してもらったもの。

プレゼン大会は想像以上に白熱。どのチームのプレゼンいろいろな思いで作っていたことが伝わってきた。最初はみんなそれぞれ戸惑っていたけど、やはりみんな作り上げる力を持ってるなぁ。

プレゼン大会の様子

全体総括、リフレクション

当日の雰囲気を見て、全員の感想をぐるっと聞くのがよさそうだと判断して、当初予定になかった全員での感想共有タイムを設けた。

結果的に、この時間がすごくよかったという声をたくさんもらって、とてもよい結果になった。今回は特に友人知人限定の募集だったため、全員のパーソナリティを理解したうえでのアドリブが効いたが、初めての方が多い場合はこのあたりの判断が難しそうだ。

簡単なリフレクションの様子

ワークショップβ、またやりたい

今後、こういうこまごましたワークショップを継続してやっていきたいと思う。1人、もしくはサポートもう1名ぐらいで回せるこぢんまりしたやつ。セミナー臭のない、一見何やってんのかよくわかんない、ふんわりしたワークショップ。

ワークショップは遅効性なので、劇的には変わらないかもしれない。でもじわじわと、もしかしたら5年後10年後に、思い出される気付きがあるかもしれない。ひとりでは想像がつかないことをみんなで掛け算すること、同じことに対して違う視点で取り組むこと。気付きのかけらをほんの少しでも持ち帰ってもらえたらいいなぁ...というねらい。もちろん今回も全力で考えた。でも次も全力で考える。

ちなみに、このワークショップをきっかけに、WSDに行くことを決めた人がいる、というのが今回最大の収穫。ほんのちょっとかもしれないけど、ちゃんと伝わったなぁ、と。嬉しい。

いずれワークショップβの中から、ベータじゃなくなるやつ生まれたらいいなぁと思っている。計画はいろいろあって、あとはやるだけ。そんな目論見に付き合ってくれる皆さん、本当にありがとうございます。

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