蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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HCD-Net サービスデザイン方法論2「カスタマージャーニーマップ」

2013年度 HCD-Net 教育セミナー「サービスデザイン方法論(全6回)」に参加中ということで、前回は「エスノグラフィ」の回について書いた。

ワークショップ第2回目は 2013年6月8日、コンセント長谷川敦士先生の「カスタマージャーニーマップ」。自分内関心が大変に高かった回。

「カスタマージャーニーマップ」ワークショップの様子

関心が高かった理由はいくつかあるけれど、作例を何パターンも一度に見られる機会なんてそうそうないからおもしろそう、というのがいちばん大きい。メソッドの応用度が高いということは、自由すぎてどんなふうに作ったらいいかわからないということでもある。みんなは実際どんなふうに作っているのだろうか? と思うことが多く、いろいろな作例とその過程を見る機会がほしいなぁと思っていたのだ。

我が班は前回のワークショップで反省点が多かったので、今回はきちんと形にするぞという意気込みで臨んだ。

中間成果物、アクション、感じたこと、考えたことの抜き出し

実はそこも面白いと感じているところ。社会人ワークショップの講座でも、複数回を通して同じ班で課題に取り組む機会というのは、やはり少ない。前回は赤の他人であったメンバーが、同じ課題を通してなんとなく連帯感を得ながら、少し成長する。この過程を眺める中にもヒントがたくさんある。

それはそのままコミュニケーションデザインに持ち込んでいける感覚だと思う。経験上の勘でしかないけれど、実務でクライアント中心のワーキンググループを構成・牽引する時に、この感触は役に立つと感じる。個人的な体感値でしかないので、他の人がどう感じるのかはまた別のお話。

要するに、メソッドを学習・実践する場というだけでなく、ワーキンググループの形成プロセスを観察・体感する場としても、全6回というボリューム感は貴重。残りの機会もめいっぱい楽しもう。

作業中の様子

後日談。不思議なもので、このワークショップの直後、実際のプロジェクトで突発的にカスタマージャーニーマップ的なものを作る機会が降って湧いた。さっそく長谷川さんの講義で学んだことやグループのみんなと話したことなんかを元にして、今までよりもいい資料を作ることができた。

学生さんのモラトリアムは羨ましいけれど、実践に落とし込むカタルシスは社会人の醍醐味だな、と思う。ふっふっふ。


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