2013年度 HCD-Net 教育セミナー「サービスデザイン方法論(全6回)」、「カスタマージャーニーマップ」の回に続いては、2013年7月6日、千葉工業大学の山崎和彦先生による「発想法」。
個人的には山崎先生の著書「エクスペリエンス・ビジョン」には大変お世話になっている。今気づいたけど、EVIワークショップのことはブログに残していなかった。反省。
発想法について常々思っているのは、結局はアイディアが出るか出ないかなんだよなぁということ。ワークショップ前の講義で山崎先生も同じようなことをおっしゃっていた。大事だと思った点をまとめると以下の3点。
- 発想を行う時に効率を求めてはいけない
- 発想法にこだわると広がらない
- 「いい発想法」なんかない
方法に対するこだわりについては、多様な発想法をチーム内で共有する時に、どう進めるか迷う。手法としての道すじをトレースしないことには応用も難しかろう、という気持ち。面白い方向に進むのなら最初から脱線してもよかろう、という気持ち。勉強会での共有時は前者/ダイレクトに実践投入する時は後者を大事にしているつもりだが、そのあたりはまだまだ悩みどころ。経験値を増やしていくしかないのかもしれない。
ワークショップではコンテクストからマトリクスを作り、掛け合わせで発想するという作業をした。マトリクスを作ったからといって、うまくいくわけではない。方法論を学んだところで、それだけでは準備にもならない。
目の前のヒントから何を見つけるか。それだけなのだ。そんなふうに言ったら怒られてしまうかもしれない。でも私はそう思う。
最後に、ひとやむ画伯のスケッチを。意外とファンがいるのだ。侮れないものである。安定のクオリティから醸し出す、そこはかとないアトモスフェア。一体どうしてこうなった。
情景描写はできてると思うのだ。描いた本人としては。
【追記】長谷川さんから指摘されて気付いたが、9ジオキルと言っているのに、3時に目覚ましが鳴ってる感じに見える、と。しかし、上・真ん中・下は違う3つのアイディアなので、時間が違ってもおかしくないのだ。そういうことなのだ。