蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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HTML5 Japanese Interest Group Face to Face Meeting

慶應義塾大学の日吉キャンパスHTML5 Japanese Interest Group Face to Face Meeting に参加してきた。HTML5 Japan IG は HTML5 の仕様や関連仕様について、日本語で行うためのグループ。

ミーティングの内容

議長の矢倉眞隆さんなどから挨拶があった後、Opera:ダニエル・デイビスさん、Mozilla:加藤誠さん、Microsoft:五寳匡郎さん、Google:及川卓也さんがプレゼンターをつとめられた。皆さんのプレゼンを通して新しい規格・技術を確認しながら、各ブラウザサポートの現況を知ることができた。

プレゼンの様子

内容についてはPublickeyの「HTML5を日本語で議論するW3Cのグループ、日本で初めての会議を開催」にプレゼンスライド付きで紹介されており、そちらが詳しい。

Togetter(トゥギャッター) - まとめ「HTML5 Japanese Interest Group #JAIG5 2010-01-22 第一回ミーティング」には当日の実況の様子がまとめられているので、そちらも併せてチェックすると面白い。リアルタイムのどよめきは独特。

今回着目していた話題

お話の中で、名前は聞いたことがあるけど私にはまだよく理解できていない技術がたくさん出てきたが、今回は特にSVG(Scalable Vector Graphics)とWeb Fontsに着目して聞いていた。

SVG(Scalable Vector Graphics)

SVGというのは2Dベクター画像フォーマットで、XMLベースで使用することができる。HTML5の新しい要素にcanvasがあるが、同じインタラクティブなものを扱う要素とはいえ、やっぱり両者には歴然とした違いがあり、個人的にはSVGでできることに興味と可能性を感じる。

先日MicrosoftがW3CのSVGワーキンググループに参加したそうだし、今後どんどん実装が進んでいくのかもしれないと思うと、非常に楽しみ。

Web Fonts

Webフォントに関しては、ChromeがまだWOFFをサポートしていないという点が残念。すぐに対応になるようには思う。そんなに先のことではないと思うけど。

ちなみにWOFFは Web Open Font Format の略で、ウェブ専用の新しいフォントフォーマットのこと。WOFFではXMLの付加情報によってライセンスの問題などが解決されるので、みんなが嬉しいフォントになるはず。たぶん。

SVGもWeb Fontsも、セマンティック・ウェブ的なあれやこれやを考えるには外せないものと考えていて、今後もう少し詳しく眺めていきたいと思っている。


参考URL

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