蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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セマンティックWebコンファレンス2013 参加メモ

2010年から毎年参加しているセマンティックWebコンファレンスに今年も参加してきた。

例年までに比べるとリーチできる実例や実績が増えていると感じたし、日本にもDataKind みたいな取り組みがたくさん生まれていると分かった。自然な流れでもあるだろうし、震災の影響も大きいかもしれない。どちらもあるんだろう。

そういえば、政府が公式に公共データの活用促進戦略を策定したのが去年の7月4日とのこと、思い起こせばその2日前には仙台で Big Tent Sendai 2012 自然災害と IT 活用に関する国際会議 が行われていた。

東日本大震災アーカイブデモ

Big Tent でミシェル・チャン氏が言った「テクノロジーだけがソリューションではない」という言葉がずっと心に残っていて、イノベーションをどう捉えていくべきか考えたりしている。

情報からデータの時代へ。標準化のための定義とリーダーシップ、必要な人を動かすストーリーテリング、ローカルコミュニティとの協業。「テクノロジーだけがソリューションでない」という言葉は、そこにテクノロジーがあるからこそさらに活きる。

テクノロジー以外の付加価値を加えていくのは誰の仕事なのか。たとえばそれはIAかもしれない。デザイナーかもしれない。もしかしたらアノニマスなのかもしれない。生まれた価値を伝えるストーリーテラーがいて、さらにコミットを重ねる誰かがいて、さらなる価値が生まれる。

そんなこんな、セマンティックウェブとはまた違う感想や思いを抱きながらコンファレンスを見ていたけれど、最後のトークセッションで「Open Data にばかり目を奪われて、セマンティックウェブが流行っているような錯覚があるけれど、本質はやはり違う、我々(委員会の人達)は本質の普及をもっと考えていかなければ」というような感じの話が出た。それもそうだと思った。

多次元的な取り組みで同じところにリーチしていく。それが求められている時代だし、テクノロジーもテクノロジーじゃないことも、どれも重要なファクターだ。少しずつみんなが気付きはじめてることが大事なのだろうな。

参考URLまとめ

「オープンデータに関する経済産業省の取組について」から

「オープンデータと日本のイノベーション」から

「欧米におけるセマンティック技術の適用動向」から

「つながるオープンデータ」から

「LODとオントロジ」から

「データをLODにする意味」から

「生命科学分野におけるデータベースの統合化を目指したLODの構築」から

「DBpedia JapaneseとCKAN」から

「社会問題と背景情報の構造化によるe-Participationの促進」から

LODチャレンジとデモ関連

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