蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

20170509013806

わたしのマチオモイ帖

3.11のこと、あの日のこと、思い出す。あれからの日々のこと、思い出す。

あれから自分が何を見つめて何を見つめてこなかったか、それは近しい人だけが知っていればよいことだけれど、日本中で(もしかしたら世界中で)、いろんな人が同じようにあの日のことを思い出しているのだろう。

そんなこんなをきっかけに、自分の街のことをたくさん考えるようになった人、増えたはず。そんな思いを形にして集めたもの、それがマチオモイ帖として各地で展示されている。

イイタテムラ帖、いわぬま帖、しおがま帖

私たちは今、家族や友だち、地域とのつながりなど、自分を育んできた大切なものをあらためて見つめ直しています。それは3.11の震災をきっかけに、日本に暮らすひとりひとりの心の中に生まれた素直な気持ちです。

いろんな街のいろんなマチオモイ帖があって、眺めているだけでわくわくする。今はすべての街の分があるわけじゃないし、ひとつの街にはひとつのマチオモイ帖が展示されているけれど、ひとつの街にたくさんのマチオモイ帖ができたらもっと楽しそうだし、日本全国のマチオモイ帖ができたら最高だなって思う。

自分の住む街のマチオモイ帖、ついつい探しちゃう。生まれた街の、行ったことがある街の、知らない街の、誰かの街の、マチオモイ帖。

代々木上原帖

誰でも無料で「電子書籍」や「紙本」を作って公開&販売することができるWebサービス・BCCKの中に専用書店がある。電子書籍を手軽に作れるようになった恩恵は、こういうところでふんだんに受けておいた方がいい。書店の中身、これからたくさん増えたらいいね。

私も作ってみようかなと計画中。というか、メチャクチャ作りたいなぁ。急いで作らなくちゃいけないものじゃなし、ゆっくり時間をかけて、少しずつ作っていくのもよさそう。

マチオモイ帖の展示

街を思うことがマチオモイ帖の究極の目的だとしたら、そうやって少しずつ作っていく過程こそが大事なのかもしれない。その過程が形になって、誰かに届いたら、もっと素敵。

たぶん、マチオモイ帖を作るだけのところで終わらないと思うのだ。きっときっと、つながっていくと思う。それがどんな景色になっていくのかを、見てみたい。


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