宅の主人とごはんを食べるために先にお店で待ってたら、「お待ち合わせのお客様ですー」と言ってアラブ人が連れて来られたことがある。
そんな時どんな顔をすればいいかのソリューションを、私は持っていなかった。
適切なソリューションを持たず、まったく何の心の準備もできていなかったので、その時の私は何ひとつ気の利いた返しができなかった。ちょっと何が起こっているのかわからなかったし、もしかしてアラブ人が宅の主人なのかもしれない、とさえ思った。
人生の中で、あと何回同じシチュエーションに出くわすのか不明だが、パターンとして持っておかなければならないのではないか。そんなふうに思った。そのパターンがやがて人類に必要なソリューションとなる可能性だってあるのではないか。たぶんないけど、あってもいい。
この話に、オチはない。