このところ、今年の夏のはじめ頃に @asita_hmt と @emim の主催するデザイナー勉強会 vol.01 に参加した時のことを思い出していた。デザイナー職の人を集めて、ウェブデザイナーの為のウェブデザインに特化し、ワールド・カフェ形式で開催するといった内容だった。
ワールド・カフェとは
「ワールド・カフェ」とは、"カフェ"のようなくつろいだ空間の中で、参加者が"ルールに沿って"、"自由に"会話を行い、創造的なアイディアを生み出したり互いの理解を深めることができる、という手法なのだそうだ。
もちろん、ただおしゃべりをするだけでは目的は達成できず、原理原則がある。
- コンテキスト(前提条件)を設定する
- 温かいもてなしの空間を作る
- 大切な問いについて探求する
- 全員の貢献を促す
- 多様なものの見方、視点を他花受粉させて、つなげる
- パターンや洞察、より深い問いに共に耳を澄ます
- 皆で発見したことを収穫し、共有する
ワールド・カフェ形式を体験して思ったこと
デザイナー勉強会に参加することによって、意識的にこの手法を体験できたことは、私にとって有意義だった。会話中には似ている意見も異なる意見も、ミルフィーユみたいにどんどん折り重なっていく。後日になって自分の中で溶解したら結合したりする部分が出てくる。時間差の化学反応が起きている感じ。
その中で、「くつろいだ空間」という前提は意外と難しいなという感想も持った。ほとんどが初対面の方で、多少の気構えもあったので、前半の私はわりとガチガチだった。
常に同じメンバーで繰り返すよりも新しいメンバーとやり取りをする方が多層な思考ミルフィーユを作れるように思うが、いかに「くつろいだ空間」の中で会話できるかによっても質が変わりそう。
人によっては、常にコンテキストを意識することが難しいということもありそう。散漫になった議論を元のコンテキストに戻していくのは、実はスキルが必要なこと。このあたりのコントロールを工夫することができれば、間違いなく楽しい体験になるのではないだろうか。
デザイナー勉強会がまた開かれるのかどうかは主催者のお二人に聞いてみないと分からないが、機会があれば是非また参加させていただきたいと思っている。