先日、上野動物園で遊んできたのだが、園内に気になる物があった。東京ユビキタス計画のucode RFIDである。
東京ユビキタス計画とは
東京ユビキタス計画とは、最先端のユビキタスID技術を活用して、まちの魅力や活力を高めると共に、誰もが安心してまち歩きを楽しむことができるユニバーサルデザインのまちづくりを目指す計画のことで、東京都が国土交通省と連携して行っているものだそうだ。
ユビキタスID技術
ユビキタスID技術とは、「場所」や「もの」に世界唯一の固有識別子"ucode"を付け、コンピュータが自動認識することにより、現実世界とバーチャル空間を結び付ける最先端のテクノロジーのことを言う。
RFID
RFIDとは、Radio Frequency Identification の略で、電波を利用した認証技術の総称。タグを様々な物や人に取り付け、それらの位置や動きをリアルタイムで把握するという運用システム全般まで含めてそう呼ばれるそうだ。
何かの認証に使われるという点で、バーコードと比較されることが多いようだが、読み取り範囲が広い、目に見えない位置にあっても読める、書き込みもできるという点が大きく違っている。
上野動物園の動物情報サービス
専用の携帯端末(ユビキタス・コミュニケータ)を借りると、動物情報サービスを利用することができる。動物舎そばの「ICタグ」に「ucodeタグリーダ」をかざすと、「ユビキタス・コミュニケータ」の画面に情報が表示され、操作はタッチパネルを直接触って行える。
ちなみにコミュニケータのバッテリーは2時間くらいしか持たないようだ。
面白そうなのに、知らなかった
もちろん上野動物園だけでなく、東京都のあらゆる場所で実験や計画が行われているとのこと。専用端末だけでなくて、もっと汎用性があればもっと楽しくなるはず。これからどんなふうに利用が拡大されていくのか注目しておきたい。
そもそも「東京ユビキタス計画」がどんな計画なのか、知らなかった。知らなかったのは私だけかもしれないが、せっかくこんな計画があるのに、あまり知られていないとしたらもったいない。こうした試みをもっとたくさんの人に知ってもらう働きかけって大事だと思う。
この話に限ったことでなく、事業仕分けやなんかが話題になっているせいか、素晴らしい研究を無駄と呼ばせないためにできることってなんだろうと考えることが多い。個人の小さな力では何もできないけど、友達や周りの人に「こんなのあるよ!」って教え合うことぐらいはしていけたらいいのかもしれない。