手を動かせとよく言うし、まだまだ手を動かし足りないと思うことがある。けれど、今の私にもっとも欠けているのは足だと感じている。足を使うこと。運ぶこと。これが圧倒的に足りてない。
手を動かせる人が現場に行くのが、何より早い。ここで言う現場はオフィスじゃない。制作会社の執務室でもない。考えるべき何かが待っている場所が現場そのものだ。
楽観的に考えれば、あとは足だけ、ともいえる。多少は考えられる頭と多少は動かせる手を身につけているのだから、思い切って足を運べばそれがかなう。
だから、現場に行こうと思う時、さっと行ける仕組みを作らなければならない。
一方、基本的には可能な限り遠隔作業や在宅作業ができたほうがいいと思っているタイプだし、どこかに足を運ばなくても仕事ができる仕組みも積極的にととのえていかないといけないと思っている。そして、それとこれとは別問題なのだ、ということをしっかり切り分けたい。語るべき土俵が違う課題をいっしょくたにしてもしようがない。
あれとこれとをそれぞれに考えて、それをつなぐ方法をまた考えればいい。今の自分にできることしかできないのだから、目の前の課題をひとつずつ解いてゆくことだけを考える。一歩ずつ、足を踏み出しながら。