ずいぶん前から「地域を変えるデザイン――コミュニティが元気になる30のアイデア」をちまちまと読んだり読み返したりしている。タイトルにデザインと入っているけれど、様々な場所で暮らしを営むすべての人が好ましい気持ちで読める本なのではないだろうか。
この本の中で紹介されているプロジェクトで「自分でもすぐに何かできそう」って思えちゃいそうなものを2つほど紹介してみる。
プロジェクトの紹介
GARBAGE BAG ART WORK
GARBAGE BAG ART WORKは、ゴミ問題に興味を持ってもらうため、「ゴミ問題を遊ぼう!」というコンセプトでの取り組み。ゴミ袋のデザインも募集している。詳しくはサイトへ。
私が一番お気に入りなのは「ゴミは楽しく持って帰ろうよプロジェクト」のウサギ袋。持ち手の結び方とかゴミの量で、いろんな顔のラビット君ができる。イベントでのゴミ回収用にも、このゴミ袋を使いたいなぁ。
放課後NPOアフタースクール
放課後NPOアフタースクールは、「市民の教育参画を目指す」活動をしている団体だそう。放課後の学校を舞台に、様々な人たちが子どもたちの先生になる架け橋になっている。こちらも詳しくはサイトへ。
例えば建築家の人は家づくりを、法律家の人は法律や裁判の仕組みを、だから私達ウェブに関わっている者はウェブの仕組みやリテラシーやデザインやプログラミングやもっともっといろんなことを教えることができると思うのだ。
「そこ」までは、遠くない
本になってしまっているようなことって、なんだか遠いどこかのお話に見える時がある。でも、この本に書かれた「そこ」までは全然遠くない。一歩踏み出すどころか、ちょっと手を伸ばすだけで届くところにある。
そう感じられる実例をこんなにたくさん集めているという感じが、この本の好きなところであり、おすすめなところ。ハウツー本ではないので、やり方は書いていない。でも、自分にもきっとできるんだなと思えるエッセンスがたくさん詰まってる。
個人的には、巻末の参考資料目録もかなり嬉しい。それだけでも価値があるくらい。