東京都が主催する講座「TOKYO DESIGN EXERCISE」第5回。肩書を「商人」と名乗っている株式会社コンタンの鈴木正晴さんのお話。
作り手と使い手の出会いの場である日本百貨店と食品専門館のお話を中心に聞いたのだが、とにかく話が面白い。鈴木さんの人柄なのだろうと思うのだが、こんなふうに話に来られたら、みんなわりと心を開いてしまうんだろうなぁと思わせる。
日本百貨店しょくひんかんは、秋葉原のガード下にオープンした食品のテーマパーク。作り手を全面に押し出した場を作る活動とおっしゃっていた。作り手が直接売る場。優れものが正当に評価される場。作りても買い手も等しく新しいモノやコトに出会える場。そんな場に生まれる力 = バヂカラ。
地域や人のつながりを考える活動では、必ず「場」という言葉が出てくる。不思議なことに、お金を儲けるというのはわりと横に置いておかれる感じを受ける時がある。でも、商人である鈴木さん言うところの「バヂカラ」の話を聞いていると、商売ってとてもとても楽しそう。
この「楽しそう」って大きいんだろうなぁ。「楽しそう」ってどこから来るんだろうなぁ。人と人との関わりの中でしか生まれてこないんじゃないかなぁ。だから、机の前にいてもダメなんだなぁきっと。
そのうえで鈴木さんが言う「責任」。きちんと伝える責任、きちんと理解する責任、きちんと作る責任、そして続ける責任。最初にとても苦労した話も率直に話してくださったりして、そのあたりの話も大変うなずけた。
鈴木さんのお話を聞いてとにかく思うことは、日本百貨店&しょくひんかん行きたい! ということ。ここまで4回講座があったけど、行きたい! あのお店の人に会いたい! ってモチベーションは初めて喚起されたような気がする。この感覚、忘れずにおこう。