蠍は留守です考

蠍の輪郭を見つめてふける思惟の痕跡

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HCD-Net サービスデザイン方法論extra「構造化シナリオ」

前回で最終回を迎えたサービスデザイン方法論セミナー、エクストララウンドとして2014年1月18日に追加講座が開かれることとなった。今回はリクエストが多かったという構造化シナリオ、その中でも特にアクションシナリオのおさらいが行われた。欠席した回だったので、自分的にも嬉しい延長戦。

ワーク中の様子。今回はわりとフリーダムな感じだった

最近は仕事でもアクションシナリオを考えたり書いたりする機会がわりとあり、とほほ今日も書くのか…みたいな感じだったが、今回のワークでよいアクションシナリオを書く勘所みたいなものをつかめた感じがしたというか、ひとつ次のステージに進めた感があった。レベルアップの音が聞こえた。

大事なことまとめ

タスクとシナリオを考えて行く時に、HCDを学ぶ人ならみんな大好き ISO 9241-11 に定義されているユーザビリティの内容にパキッパキッと当てはめていくことが大事。

ユーザビリティ:特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。

とにかくパキッと当てはめるといいシナリオが書ける。ふわっとじゃなくて、パキッとだ。パキッが決まっていれば、その後の作業は何も難しくない。そこがパキッとしていないと、その後のすべての工程がふわっとする。

シナリオを書く前のスタディ

人間が欲求から起こすアクションというのは、デバイスが違っても変わらない。ウェブ系の仕事をしていると、画面だけを見つめているので、特に忘れがちになる。けど、昨今ではクロスデバイスが当たり前。みんなそういうことにだいぶ気付いてきている。むしろ気付いてない方がちょっと心配。

時代が変わればデバイスや手段はどんどん変わる。でも、人間の要求は時代を超えて普遍的なもの。だからクロスチャネル・クロスデバイスの設計においても、アクションシナリオが何よりも根本のモデルになる。

普遍的な要求やアクションに対して、どんなインタラクションが考えられるかが領域ごとのデザイナーの仕事であり、アクションとインタラクションが可逆的に成立する状態が優れたデザインということになる。

シナリオそのもののスタディ

とはいえ、シナリオが書けたらオールオッケー、という世界ではない。これは単なるツールの、さらに一部でしかなくて、これを使って何を見つけていくのか、作っていくのかが大事なのだ。

仕事その他でスタートアップ的な動きのお手伝いをすることがあるけど、イメージで言えばこういったツールをフル活用して課題や未来を可視化するお手伝い、という感じの立ち位置で関わることが多い。もちろん会社的にはそれを設計・実装するところまでやるのだけど、私個人のコアとしてはそんな感じ。

最近知り合った方に「何の仕事してるの?」と聞かれることが多いので、そんな感じでお仕事してることを書いてみた。何かあったらご相談くださいませ。


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