ある日、矢印のオブジェクトを作る機会があり、ベースになるフォントを探していた時のこと。同じ矢印でも、比べてみれば個性豊かだなぁと思ってコレクションしてみた。ダイナフォント系を中心に。
画像の左上から順に、HG創英プレゼンスEBの矢印、毎日新聞ゴシック Pro L の矢印、メイリオの矢印、国鉄方向幕書体の矢印、HG行書体の矢印、MSゴシックの矢印、DF超太丸ゴシック体の矢印、DF康印体W4の矢印、DF勘亭流W6の矢印、DFまるもじ体W9の矢印、DFまるもじ体W7の矢印、DFホラーAW3の矢印、DFフリー流線の矢印、DFブラッシュRDW7の矢印、DCひげ文字W5の矢印。
DFまるもじ体の謎
DFまるもじ体W9は左肩が下がっているように見えるが、DFまるもじ体W7は右肩が下がっているように見える。同じDFまるもじ体なのに、ウエイトで見た目が違うのはどうしてなのだろうか。気になるところ。
頼りない系
矢印と呼ぶにはちょっと頼りなさ過ぎる矢印たち。DFホラーAW3はもう目的地を指せてないというか心折れてる感じだし、DFフリー流線などは息を吹きかけたら大空にふわふわ飛んでいきそう。少なくとも、ベクトル的な何かを感じるには頼りなさ過ぎる。
きのこ系
DF勘亭流W6はまだ愛嬌があって可愛げがあると思うが、あとのふたつ、なんだろう、なんかやだ。私の中の何かが拒絶するフォルムと質感。
やじるし、意外と奥深い
普段は小さくしか使わないので、あまり気にしたことがなかったのかもしれない。もっといろいろなフォントで見てみたいところ。
いざ大きくして並べてみると、差異が際立ちつつゲシュタルト崩壊が起きたりする。そもそも矢印という記号が文字としてゲシュタルト崩壊を起こすなんてことがあるのかどうか知らないが、とにかく矢印というものの性質を忘れてしまいそうなぐらい、個性豊かであることだけは分かった。
たかが矢印、されど矢印。これからはもう少していねいに使用したい。